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音楽葬



    いま考える、自分の葬儀。その日は、いつか来る…、だから、いま、音楽を聴け
                   「幕を引け。喜劇は終わった」 フランスの舞台作家、モリエールの最期の言葉だと伝えられています。

  男の、女の人生が響く音楽葬。「幕を引け、喜劇は終わった」そのエピローグは…音楽で

   人生を喜劇、と喝破する作家の心。その切れ味は、人をある幸せに導きます。

遺影は
自分で選び

奏でる音楽と
流す映像は
自分で決める

祭壇の花の色
白と限らない


それが私の
スタイルだから
ジュークボックスを持ち込んだアメリカ葬…

霊柩車は黄色いキャデラックにしてくれって…

私の亭主は、極めつけのバカでした(>_<)
「黄色いキャデラック」って、超トッポいアメリカ映画だったんだそう。

「プレスリーに近いの?」

って尋ねたら、軽蔑されました。
アメリカはヒーローの国ではなく、混沌とした民衆の国なんたそう。

だから、ひとりのアーティストにこだわるのでなく、雑多な曲を詰めこんだジュークボックスがアメリカのサウンドなんだそうです。

分かります? こんな理屈


でも私、霊柩車は普通の黒のワゴンにしたから、だから、音楽だけは、あの人らしいお葬式にしたくて。

バカに嫁に行ったあたしだってバカだから、思いきって、
「やるわ!」
そう思ったんです。

家族や親戚からは狂気の沙汰だと言われ、非難ごうごうでしたけど、斎場にジュークボックス、持ち込みました。

そしたら…、仲のいい友だちが集まってきて、そして、泣いていました。
お金も入れてくれて、鳴らしたんてすよ。

AMAGING GRACE

マハリア・ジャクソンがなんでこのジュークボックスに入っているの?
びっくりして…、ああ、神様っているんだ、と心から思いました。

いるんですよ、あの人を見守ってくれてるんです。神様が。

安心です……。
だって、神様以外、あんなバカ、まかせられないじ'ゃないですか…。黄色いキャデラックで出棺なんか、当たり前の人間には出来っこないですもん。

それに……、どうも映画の題名、「黄色いロールスロイス」の間違いのような気がするんです、私