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男の、女の人生が響く音楽葬。「幕を引け、喜劇は終わった」そのエピローグは…音楽で
遺影は
自分で選び
奏でる音楽と
流す映像は
自分で決める
祭壇の花の色
白と限らない
それが私の
スタイルだから
■ジュークボックスを持ち込んだアメリカ葬…
霊柩車は黄色いキャデラックにしてくれって…
私の亭主は、極めつけのバカでした(>_<)
「黄色いキャデラック」って、超トッポいアメリカ映画だったんだそう。
「プレスリーに近いの?」
って尋ねたら、軽蔑されました。
アメリカはヒーローの国ではなく、混沌とした民衆の国なんたそう。
だから、ひとりのアーティストにこだわるのでなく、雑多な曲を詰めこんだジュークボックスがアメリカのサウンドなんだそうです。
分かります? こんな理屈。
でも私、霊柩車は普通の黒のワゴンにしたから、だから、音楽だけは、あの人らしいお葬式にしたくて。
バカに嫁に行ったあたしだってバカだから、思いきって、
「やるわ!」
そう思ったんです。
家族や親戚からは狂気の沙汰だと言われ、非難ごうごうでしたけど、斎場にジュークボックス、持ち込みました。
そしたら…、仲のいい友だちが集まってきて、そして、泣いていました。
お金も入れてくれて、鳴らしたんてすよ。
AMAGING GRACE
マハリア・ジャクソンがなんでこのジュークボックスに入っているの?
びっくりして…、ああ、神様っているんだ、と心から思いました。
いるんですよ、あの人を見守ってくれてるんです。神様が。
安心です……。
だって、神様以外、あんなバカ、まかせられないじ'ゃないですか…。黄色いキャデラックで出棺なんか、当たり前の人間には出来っこないですもん。
それに……、どうも映画の題名、「黄色いロールスロイス」の間違いのような気がするんです、私…